
渡嘉敷 高橋先生が司法書士を志されたのは在学中ですか?
高橋 いえ、違うんです。実は私は、将来の目標を定めた時期が少し遅かったんですよ。大学の法学部を卒業した後も、しばらくは道路工事の警備員のアルバイトをしながら、自分のやりたいことについて考えました。そうして法律関係の仕事に就きたいと思うようになり、司法書士を目指したんです。
渡嘉敷 そうでしたか。自分の進むべき道が見えずに悩む時期が若い頃には誰にもありますよね。ではそれから、開業されるまでをお聞かせ下さい。
高橋 自分の人生について真剣に悩んだ時期があったお陰で、必死に努力することができたと思います。会社勤めをしながら猛勉強の日々を経て資格を取得した後は、千葉・松戸の司法書士事務所にお世話になりました。そちらでは、5年ほどの勤務の中で、実に多くのことを学ばせていただき、また様々な経験をさせていただきました。心から感謝しています。そして2010年2月に「高橋司法書士事務所」を開業した次第です。
渡嘉敷 始められていかがですか。
高橋 同業の先輩や仲間からは、「経営安定には最低でも1年は必要だから頑張れ」とアドバイスをしていただいていたのですが、スタート当初から比較的順調にきています。きっと人に恵まれているお陰ですね。知人から紹介していただいたお客様がまた新たな出会いを運んで下さり、今に至っているんです。率直に申しまして、私ができることと言えば、司法書士事務所を開きましたというアピールぐらい。実際にご依頼をいただけるかどうかは、私という人間を信用していただけるかどうかにかかっているんです。そういった意味では、ご紹介や口コミで輪が広がっていることを心から幸せに思います。何よりも信頼関係が大切になる仕事ですから。
渡嘉敷 なるほど。では先生が、仕事の上で大切にしていらっしゃることは何でしょう。
高橋 謙虚な気持ちですね。クライアントに敬意を持って接し、「仕事をさせていただく」という思いで業務に当たっています。現在は相続や不動産関連の業務などが多いのですが、個人のプライバシーに関わる場合もありますし、一見似ているように感じられる依頼も、実際はクライアントごとに要望は様々で、それぞれ違う。ですから一つひとつの仕事に慎重かつ迅速に、そして全力で取り組んでいますよ。
渡嘉敷 先生は大変気さくな方ですし、話していると元気をもらえるというか、気分がすごく明るくなります。「この方にお任せすれば大丈夫」という頼れるオーラが出ているんですよ、きっと(笑)。
高橋 (笑)そうだとうれしいですね。この仕事をやっていて良かったと思えるのは、やはりクライアントの笑顔や、「ありがとう」という言葉をかけていただいた時。お役に立てて良かったと心からやりがいを感じますし、疲れなんて吹き飛んでしまいますよ。人の役に立っていると実感できることは、なんて幸せなんだろうと思います。この感動、この思いはいつまでも大切に持っていたいですね。
渡嘉敷 さあ、先生のこれからがますます楽しみですね。今後の展望をお聞かせ下さい。
高橋 実は最寄り駅の「大袋駅」近辺には、これまで弁護士事務所や司法書士事務所がありませんでした。当事務所が第一号ということもあって、この地域の方にとっての、各種法律相談や手続きの総合窓口という役割を担いたいですね。これからも、何か困ったことがあれば、気軽に相談に来ていただけるような事務所づくりに力を入れていきます。そうして、「大袋と言えば『高橋司法書士事務所』なら間違いないよ」と言っていただける、地域にとってなくてはならない司法書士事務所でありたいと思うんですよ。
渡嘉敷 先生なら、きっとその夢を叶えられることと信じています。私も応援していますから、ぜひ頑張って下さい!

「先生」というイメージはどことなく“らしくない”──そんな印象を受ける「高橋司法書士事務所」の高橋護氏。ゲストインタビュアーの渡嘉敷勝男氏の軽妙なトークに笑顔とユーモアで応えていた姿からも、「先生」然とした要素はない。高橋氏自身、「私は、“敷居の低い”事務所を目指しているんです」と語る姿には、気負いがない。つまり、同事務所には人を緊張させる雰囲気がないのだ。
相談する側にとっては、精神的に追い詰められていたり、大きな不安を抱えていたりして、最初の一歩を踏み出すのに勇気が必要な場合も多い。そこで同事務所では、気軽にふらりと訪れて相談していくことが“当たり前”に思えるような温かい雰囲気をつくっている。
笑顔で迎え、真剣に話を聞き、一緒に最善策を考えてくれる──わざわざ言葉にせずとも、「あなたの役に立ちたいと思っています」ということが、高橋氏の言動からは伝わってくる。身近な法律家であることを信条としている氏は、これからも地域密着で、人々の心に寄り添い続ける。