大石 まずは社長の歩みから伺います。
山本 大工である父の背中を見て育ちましたので自然と建築業界に興味を抱くようになり、高校卒業後は建築専門学校に進学。建築デザインや施工の基礎を学び、その後は大手ゼネコンに就職して2年ほど経験を積みました。それから父の下に弟子入りして大工の修業を開始し、26歳で独立を果たしたのです。
大石 若くして独立されたのですね。当初はいかがでしたか?
山本 なかなか思うようにはいきませんでしたが、ある方との出会いから好転し始めました。その方は飲食店を多店舗展開されている会社の社長さんで、新規出店する際にお店のデザインから施工までを全て私に任せて下さったのですよ。そして、その店舗を高く評価して下さったことが大きな自信となり、ハウスメーカーさんの仕事から商業店舗の設計・施工へとシフトチェンジする契機となりました。現在でも仕事の8割以上は商業店舗です。
大石 施工実例を拝見すると、どれも素敵な建物ばかりですね。
山本 ありがとうございます。ある飲食店さんが新規出店される際、ホームページ上で当社の施工実例をご覧になって依頼して下さったこともあります。また、当社はここ沼津市を中心とした静岡県東部地域をメインに営業しているのですが、最近では神奈川や東京方面からのご依頼を戴くことも多いですね。
大石 デザインは社長ご自身がなさっているのですか?
山本 ええ。私はもともと絵を描くのが好きなので、まずはイメージを膨らませてスケッチを行い、色を付けて清書してから図面を描いています。
大石 デザインの際に大切にされていることは何でしょう?
山本 商業店舗はクライアント様にとって大事な商売道具ですから、お店に来店されたお客様の意表を突く、あるいは興味をそそるデザインを行うことを心がけています。そのために、打ち合わせには充分な時間を割いて熱い思いやイメージを聴かせて頂き、その上で効果ある動線を基本とした斬新かつ新鮮なデザインを提案していくのです。そして、限りある予算の中でクライアント様の満足と納得、更なる経営展開のお役に立てれば本望ですね。
大石 それでは最後に、将来の展望を。
山本 現在は商業店舗を中心に手掛けているため住宅分野の仕事からはしばらく離れているのですが、住宅の生活空間の演出も不可欠で大事な仕事です。ですから、これまで培ってきた経験を活かしながら、太陽光発電や自然素材を用いて人にも環境にも優しい住まいを丁寧につくりたいですね。 |