大西 『日生技研』さんは、今年の4月11日で30年目になられるそうですね。おめでとうございます。まずは御社の沿革からお聞かせください。
亀村 1976年に先代社長が『石山エンジニアリング』を設立し、無線通信機器の設計を主に手掛けていました。私はもともと別会社で無線関係の仕事に従事しており、先代社長との出会いをきっかけに同社へ。その後、79年に『日生技研』に社名を変更し、新たなスタートを切ったのです。電子機器の設計・販売を開始し、生産も担うなど、業務内容を拡充させてきました。現在はIC回路やプリント基板、自動制御機器といった産業用のほか、自動車用オーディオ周辺機器など、主要営業品目は民生品関係にも広がっています。
大西 無線通信機器のプロフェッショナルということですが、御社の特徴とは?
亀村 無線通信機器は、高周波回路の技術を必要とします。高周波の分析・解析は経験による部分が大きく、故にベテラン技術者の存在は欠かせません。当社では長年にわたって経験を積んできたスタッフが多く、あらゆるニーズに応えられることが、一番大きな特徴ですね。
畠山 設計から生産まで手掛けられることも強みです。お客様と打ち合わせを重ね、希望を伺った上で設計に入るため、既存のものにはない付加価値の高い機器を提供できる──。お客様の漠然としたイメージを具現化することも当社の役割だと認識しています。もちろん、少量生産にも対応していますよ。
大西 お客様はどのような方が?
亀村 医療機関からの需要が高いですね。例えば、心電図のデータを伝送する際にも、無線が利用されているんですよ。
大西 人命にかかわる重要な機器を扱っていらっしゃるのですね。確かな技術を有しているからこそ、そうした依頼が寄せられるのだと思います。
亀村 当社の機器は、私の故郷でもある北海道の工場で生産しています。常に高品質の機器を提供するべく、設備投資は惜しまず、積極的に最新設備を導入しているんです。特に医療機器は、人体にできる限り負担を与えないように小型化・軽量化が求められますからね。0.2〜0.4ミリというほとんど点のようなチップを扱うこともあり、そうした精密な作業が行える面実装ロボットも所有しているんです。
大西 30年という節目を迎え、今後に向けてはどのようにお考えですか。
畠山 デジタルの時代に入って久しいですが、いつの時代もアナログの技術は求められる。当社がこれまで培ってきた熟練の技を次世代に継承していけるよう、人材育成に力を入れていく構えです。
亀村 当社は、技術者も設備も充実しており、今後も持てる力をフルに発揮してお客様のニーズに応えていきます!
大西 陰ながら応援しています。 |