竹原 早速ですが、片岡社長の歩みからお伺いしたいと思います。
片岡 学業修了後、鉄筋工として働きはじめました。大きな現場も経験させていただき、良い勉強になりましたね。ここ今治と本州を結ぶ橋がありますが、その橋梁工事も手掛けたんです。やはり多くの人が完成を待ち望んでいるもの、後世まで残るものをつくっていると思うと、やりがいも達成感もひとしおですね。7年ほど鉄筋工事に携わった後、内装工事の世界に転身しました。
竹原 ひとことで“現場”と言っても、さまざまですよね。作業内容が全く異なる世界だったと思うのですが、いかがでしたか。
片岡 鉄筋工事の現場とは比べものにならないほど、肉体を使わないことに驚きました(笑)。当然といえば当然ですが、やはり鉄筋工は肉体的負担が大きく、身体を壊してしまう人も少なくありませんから。そして、内装工事会社で14年ほど経験を積ませていただいた後、2004年に独立。2005年に、リフォーム会社「ホームサービス・ケイ」を設立しました。
竹原 いずれは独立をという思いが?
片岡 はい。会社勤めをしているとどうしても“思うとおりにやってみる”ということが難しいですよね。自分自身の実力を試す意味でも、独立しようと考えました。内装工事だけではなく、他の工事も手掛けられたらという思いがありましたので、他の分野でも経験を積み、こつこつと準備を進めたんです。
竹原 さきほど、2005年にリフォーム会社「ホームサービス・ケイ」さんを設立されたと伺いました。その頃はちょうど建築業界での偽装や悪徳業者などの問題が大きく取りざたされていた頃。独立されていかがでしたか。
片岡 リフォーム業界全体の信頼が揺らぎ、私も驚きました。真面目にこつこつ頑張っている業者にまで疑いの目が飛び火してしまうこともあったでしょう。ただ、私どもは設立間もない小さな会社でしたから、1件1件のお客様とじっくり向き合うことができたんです。それが功を奏して、業界内が厳しい中でも何とか業績を伸ばすことができました。
竹原 やはり信頼関係は何事においても大切ですよね。
片岡 そうですね。お客様との信頼関係を大切にしたいなら、嘘やごまかしは絶対にいけません。正直で誠実であることこそが信用を得るために必要であって、信頼関係を築くのに近道はないんです。地道な努力が必要ですね。
竹原 仰るとおりですね。これまでを振り返られていかがですか。

▲今治店の店長で二級建築士の武田一俊氏(写真右)にも対談に加わっていただいた |
片岡 自分のアイデアをお客様にご提案し、お客様とコミュニケーションを取りながら一緒に良いものをつくっていけるのが本当に楽しくて、独立からの4年間は本当にあっという間に過ぎていった感じがします。「こういうサービスをしたい」と思ったときにすぐに行動に移せる─独立してよかったと思っています。独立当初は営業活動を行っていましたが、私どもの地道な努力を認めていただけたのか、最近ではお客様からのご紹介でお仕事をいただくこともあるんです。そういった人とのつながりは本当に大切ですね。現在、今治店の店長を務めてくれている武田とも、仕事を通じて出会ったんですよ。
武田 ある会社のリフォーム部門で営業に携わっており、その縁で社長と出会いました。仕事をお願いしていた頃から感じていたのは、社長が本当に優秀な方だということ。私はもともとサラリーマンから建築現場へ転身した人間でして、図面通りに工事を進めます。それはそれでいいのですが、社長の場合は、工程の途中で様々な工夫をしてみたり、発想が豊かな上、器用ですから、本当にすごい人だと思います。
竹原 社長のことを根っからの職人、と言わせていただいても過言ではないでしょうね。では、お仕事に関して心がけていらっしゃることは?
武田 当社は可能な限り、お客様との打ち合わせから施工までを自社で一貫して取り組んでいます。その方がお客様も要望を伝えやすく、安心感も大きいと思うんです。自分の思いがちゃんと伝わっているのか? と不安に思われることがないよう配慮しています。
竹原 今後の展望を。
片岡 現在、建築コンサルティング会社と連携して、新築住宅のオリジナル商品を開発しているんです。年内にはオリジナルブランドを立ち上げ、地域に展開していければと思います。常に新しいことにトライしていきたいですね。 |