吉沢 はじめに梅村所長のこれまでの歩みからお聞かせください。
梅村 法律に関わる仕事がしたいと考え、大学で法学を学びました。卒業後は、政府系金融機関に就職。そこは中小企業のための融資機関で、融資審査のために不動産調査をするのです。そこで、不動産というのは法律や経済の諸問題が絡んだ“吹きだまり”のようなものだと感じましてね。不動産に興味を持ち、前職を辞してプロフェッショナルとなるべく不動産鑑定士を目指したのです。
吉沢 弁護士資格を取得したきっかけは何だったのですか。
梅村 不動産鑑定士として働き始めたものの、この業務はあまり人とのふれあいがないことに気がついたのです。役所に行って法律の規制を調べたり、水道やガスが通っているかを調査して評価書を作成したり……。無論、クライアントから依頼される重要な仕事であることには違いありませんが、より多くの方と関わり、問題解決の手助けがしたいと考えて司法試験を受験。2006年に弁護士登録を行い、不動産鑑定事務所として使用していた当事務所を『梅村法律経済事務所』とした次第です。
吉沢 主にどのような案件をメインとされているのですか。
梅村 個人商店や中小企業を対象とした多重債務の整理が中心ですね。また、わずかではありますが、刑事事件も扱っています。前職では融資与信業務や債権管理業務にも携わってきましたし、現在も不動産鑑定士として通常住宅地、商業地のほか、不動産証券化などの業務も手掛けています。これまで得てきた経済知識を活かした法律サービスを提供しているのですよ。
吉沢 幅広い業務を手掛けられているのですね。
梅村 当事務所で弁護士資格を有しているのは私一人ですので、忙しいですね。しかし、妻が事務局長として、弟がコンピューター関連のスペシャリストとして業務をサポートしてくれているので、助かっています。
梅村(由) 現在は子育ての最中で非常勤として働いているため、あまり力になれないことが残念です。夫は家事にも子育てにも協力的で、私がサポートされていると感じるほど。有り難いですね。
吉沢 ご家族同士が支えあって、激務をこなしておられるのですね。近年では消費者金融事業者やグレーゾーン金利などの問題が顕在化したこともあり、今後法律も変わっていくのでしょうね。
梅村 様々な動きが出ています。現在は消費者を守る判決や法解釈が主流ですね。多重債務を抱えている方も、「利息制限法」などで細かく調査すれば、超過支払が見つかり、いくらか返金される場合があります。しかし、返金が受けられるとわかっても、不況の影響で金融会社そのものが倒産していることも。それでは返金してもらうことはできません。
病気と同じで、早めに相談してもらえればそれだけ早く元の生活を取り戻すことができますので、ぜひ気軽に相談に来ていただきたいですね。
吉沢 こちらは白が基調の室内で、とても明るく、気軽に相談しやすい雰囲気ですね。相談に来られた方も安心するのではないでしょうか。
梅村 相談者は、大小かかわらず、悩みを抱えておられる方ばかり。ですから、少しでも気持ちを明るくして欲しいとさわやかなインテリアを心掛けているのです。私も、なるべくざっくばらんにお話させていただいています。
吉沢 お仕事のやり甲斐とは?
梅村 クライアントに「ありがとう」と言われることがうれしいですね。不動産鑑定業務はクライアントも行政で、報告書を提出するだけで業務が終了する場合が多かった。その点、弁護士業務はクライアントの話をよく聞き、徐々に信頼関係を構築していきます。その上で問題が解決した後の感謝の言葉は、仕事への大きなやり甲斐となっています。
吉沢 それでは最後に、今後の目標を。
梅村 できる限り多くの方の問題を解決していきたいと考えています。不動産鑑定士、そして弁護士として皆様の生活のお役に立てれば幸いです。 |