渡嘉敷 『リッツ』さんはワインを専門に扱っておられるとか。中野社長は以前からお酒に興味をお持ちだったので?
中野 独立する前は約20年酒屋で勤務していたため、この業界のノウハウは十分にありました。その後、勤務先の倒産を受け、独立の準備を始めたのです。しかし、特別ワインの知識を持っていたわけではなく、独立してから数年は運営するだけで精一杯でしたね。それでも継続してこれたのは、この世界が好きだったからだと思います。
渡嘉敷 ワインと他の酒類では扱いに大きな違いがあるのですか。
中野 ワインは保存が難しく、扱う業者も少ないんですよ。また、ビールなどはメーカーによる価格競争が激しいのですが、ワインやシャンパンなどは、ビンテージものが出たり、年代などによって価値が異なってくることに大きな違いがあります。プレミアムがつくとどうしても価格が高くなるのですが、そうした商品もできるだけ安く販売することで、お客様のニーズに応えています。
渡嘉敷 お客様はどのような方が?
中野 飲食店を中心に、約240件のお客様と取引させていただいています。
渡嘉敷 多くのお客様から信頼が寄せられているのですね! ワインを専門に扱っているというだけあって、お客様からの期待も大きいことでしょう。
中野 ただ、バブル崩壊以降、飲食店の数は減少しています。そのため、現状維持に固守するのではなく、より充実したサービスが行えるよう、体制を整えているところなんです。
渡嘉敷 具体的にはどのような?
中野 まず、これまでは私一人で業務を担っていたんですが、ホテルでソムリエールとして働いていた佐々木をスカウトしました。彼女のソムリエールの知識と経験を活かし、お客様に望まれるワインを提案できるようになったんです。さらにスタッフを増員し、ワインに合うチーズやサラミなどの食品販売の準備も進めています。
渡嘉敷 ワインの種類は豊富で、どれが料理に合うのかは、我々一般の人には分かりづらい。『リッツ』さんのようにワインのプロフェッショナルから提案してもらえるのは有り難いですね。ワインに合う食品の提供もとても魅力的なサービス。ただ、食の流行は移り変わりが激しいですから、常に求められるものを提供するのは難しいのではないですか。
中野 おっしゃるとおりです。そのため、情報収集は常に行っています。
佐々木 講習会などにも積極的に参加し、ワインの知識を深めるよう努めています。そうした知識や情報を発信していく役目も担っていきたいと考えているんです。
渡嘉敷 なるほど。今後の展望についてはどのようにお考えですか。
中野 現在は地元に限定されている販路を、もっと広げていくことが目下の課題です。そのための新規事業として、インターネットによる通信販売を検討しているところ。ネットを通じて、遠方のお客様にも良質のワインを安価に提供していきたいですね。
佐々木 業務を通じて、ワインの素晴らしさを伝えられるよう、努力していく構えです。
渡嘉敷 陰ながら応援しています。 |