大石 「ILSマネジメント」さんでは、IT経営コンサルティングなどを手掛けていらっしゃるそうですね。子どもの頃からそういった分野に興味を?
大原 漠然とではありますが、コンピュータ関連の職に就きたいと考えていました。ただ、ちょうど私が学業を修め、就職活動をはじめた頃は、オイルショックの時期。日本全体が混乱していた時代ですから、思うような仕事に就ける可能性は低かったんです。就職した先では、知識を活かして人事・福利厚生などの管理業務に携わりました。それでもコンピュータに対する興味は消えず、勉強会に参加するなどして独自に知識を身につけたんですよ。
大石 その頃といえば、大手企業でかろうじてコンピュータが導入されはじめた時代。先見の明がおありですね。
大原 いえいえ、とんでもない。その時はもう、仕事に役立てようなんて考えていなかったんですから(笑)。実は私はこれまでいくつか職を変わっていましてね。何か一つをマスターしたら、また別のことに挑戦したくなる性格が幸いしたのか(笑)、業務企画、営業、マーケティング、財務会計、生産管理、情報システムなどに携わり、さらに重要なポストを任せていただけるなど、豊富な経験を積むことができました。私にとって大きな転機となったのは、大手化学製品製造工場に勤めたこと。そちらにはコンピュータが導入されていたんです。新たなコンピュータの導入に際し手伝いを頼まれるなど、プログラミングの知識や技術が活かせて嬉しかったですね。そちらでは事業所の統括業務など、得難い経験をさせていただきました。中でも、「新規株式公開」プロジェクトに参加できたことは大きかったです。私は、全国10事業所と13工場を結ぶ、生産管理システム構築のプロジェクトマネージャを務めました。初めてITを利用した経営戦略に関わり、大きな転機となったのです。
大石 なるほど。そして経験を積み、独立されたのですね。
大原 はい。転職し、業務アナリストとして大手企業の業務システムの導入支援に携わった後、独立しました。もともと50歳になったら独立したいと考えていたのですが、ちょうどその頃「ITコーディネータ」という資格が創設されたんです。ITコーディネータは、ITと経営に強いコンサルタントです。これこそ私のやりたかったことだと思い、資格を取得して「ILSマネジメント」を設立しました。
大石 独立されていかがですか。
大原 手応えを感じています。将来的にもニーズが伸びていく分野だと思いますよ。欧米に比べ、日本の中小企業は管理技術が遅れていると言われています。それを解消すべく、国家レベルでもボトムアップを目指して活動しはじめていますので、専門的な知識とノウハウを有する私どものようなITコーディネータの活躍の場は増えていくことでしょう。
大石 経営に役立つIT投資のサポートをしてくださるのですから、企業経営者にとっては強い味方ですね。では、今後の展望をお聞かせください。
大原 私の仕事はIT経営コンサルティングですが、私が理想とするのは、単なるコンサルティングではなく、マネジメントにまで関わっていく総合的かつ専門的なサービスを提供することです。社名にマネジメントとつけたこともその思いの表れ。これまでの経験を活かし、経営全般を通じてより実践的なアドバイスを手掛けていきたいと考えています。お客様が高い付加価値を持つ企業として長く存続していかれるよう、私どもも独自の有益な情報を発信し、パートナーとしてお客様と共に成長したいですね。 |