加納 まずは御社の事業内容から。
田中 世界各国で開発・製造した加工食品を輸入し、日本でオリジナルブランドとして販売しています。そして最近は、添加物を使用した食品の身体に及ぼす悪影響が懸念されていますので、身体を自らケアするための自然療法・植物療法に採り入れるハーブにも着目しています。
加納 最近ハーブはよく耳にするようになりましたが、まだそれほど浸透していないのが現状ですよね。
田中 ええ。原産地域もヨーロッパやアジア、エジプトなど多岐にわたり、種類も豊富です。そのためハーブがもっと身近なものとなり、皆さんに使いこなして頂ければと考えています。そこで月に1回「香りのある暮らし」と題して教室を開講し、生活の中にハーブを採り入れてもらおうと情報提供を試みています。
加納 ハーブと聞くとローズマリーやペパーミントといった西洋の植物が思い浮かぶのですが、日本にもあるんですよね。
田中 ええ。日本の暮らしにもハーブは根付いています。例えば、皆さんもご存じの年中行事の一つ、3月3日の桃の節句の際には、雛壇にぼんぼりと一緒にハーブの一種である「モモ(バラ科)」の枝が飾られ、白酒を飲み草餅を食べますよね。モモの種子は浄血や鎮痛、緩下作用が期待できることから中国では薬として用いられてきており、霊力のある特別な植物とされてきたそうなのです。そして草餅には「ヨモギ(キク科)」や「ハハコグサ(キク科)」を使いますが、ヨモギは世界各地で魔除けとして伝承されてきたハーブで、ハハコグサも同様に身体の邪気を払うと中国で言い伝えられているハーブなのですよ。また5月5日の端午の節句には菖蒲湯に、そして冬至の日には柚子湯に浸かるというように、日本でも日常生活の中にハーブが取り入れられているのです。
加納 日本の生活にもハーブとの関わりがあるのですね。こちらでは、ハーブの香りを利用したアロマテラピーも取り扱っているのですか?
田中 もちろんです。芳香植物やハーブは心身への様々な効果があることが分かっており、それらの揮発性の有効成分を高濃度で抽出したものが精油(エッセンシャルオイル)です。この精油の香りにより、私たちの心や身体を健全に働きかけてくれるアロマテラピー(芳香療法)は、すでに世に深く浸透しています。ストレス社会と言われる昨今ですから、皆さんには是非スキンケアやメンタルヘルスケアとして、ハーブを利用したアロマテラピーを生活に取り入れて頂きたいですね。最近では、男性ファンも増えており、私もその1人なのですよ。アロマテラピーはハーブと違い、楽しむための約束ごとが幾つかありますので、関連本を参考にしながら始められることをお勧めします。
加納 今のこの時期、お勧めのハーブは何でしょう。
田中 花粉症緩和に役立つ「ネトル」ですね。ビタミンやミネラル、鉄分が豊富に含まれていますから、女性特有の悩みにも役立つのですよ。またハーブティーですと、「ローズヒップ」や「レモングラス」と合わせると美味しく飲んでもらえます。我が家も花粉症に悩んでいましたが、ネトルサプリメントとハーブティーにより症状が随分軽くなったと喜んでいるのですよ。お悩みの方は是非試して頂きたいですね。
加納 最後になりましたが、今後の展望をお聞かせ下さい。
田中 これからもハーブの普及活動に積極的に取り組んでいきたいと思います。消費者の方々に心身の悩みを改善する力が期待できるハーブをもっと身近に感じてもらい、楽しみながら健康的な身体を手に入れてもらいたいですね。そして今後も安心・安全な商品を提供する企業を目指していきたいと思います。 |