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SPECIAL INTERVIEW(スペシャルインタビュー) − 地域を育む人と企業 −
 
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代表・一級建築士 雑賀 功雄「家族が仲良く暮らせる、温かな家をつくっていきたいですね」 ゲスト 倉田 保昭「日本文化を存続させる一翼となっていただきたいです」
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●創業1908年──地域と共に歩んだ百年間 誠心誠意を込めた匠の技で伝統ある日本家屋をつくり続ける
木造建築設計・施工・監理
雑賀工務店
代表・一級建築士 雑賀 功雄
− 略歴 −

【足跡】 幼いころから父の働く姿を見て、建築業界を志す。学業修了後は家業である『雑賀工務店』へ入社し、修業を重ねた。その後先代の逝去を受け、四代目代表に就任。現在は在来工法を後世へと伝えるべく、後進の指導に注力している。

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100年前より、鉾田市にて建築業務を手掛け続けている『雑賀工務店』。日本文化の一つである在来工法の化粧造りによる日本家屋を、地域に生み出している。四代目である雑賀功雄代表の誠実な姿勢と確かな技術によって、地域住民から寄せられる信頼は篤い。在来工法の行く末について、雑賀代表に俳優の倉田保昭氏がお話を伺った。

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− 対談 −

倉田 はじめに『雑賀工務店』さんのこれまでの歴史をお聞かせください。

雑賀 創業は1908年と聞いています。以来、この地で大工として、地域に住まう皆様の住宅をつくり続けているのです。この周辺で在来工法の化粧造りで建てられた家は、その多くが当店で手掛けたものなんですよ。

倉田 それはすごい。在来工法の日本建築を専門に扱っておられるのですね。

【現代画報】取材記事写真

雑賀 私が幼いころは、住込みで修業する職人が大勢いました。私も大学卒業後は、父に弟子入りをしたのですよ。しかし父が指導するべき職人の数は多く、私が十分な技術を得るには相当な時間を要しました。化粧造りの技術を教えてもらったのは、父が亡くなる寸前のこと。父も私も、日本の伝統技術を次代につなぐため、必死になって修業に取り組んだのです……。父亡き後は、私が四代目として代表に就任しました。

倉田 現在も住込みの職人さんはいらっしゃるのですか。

雑賀 今はいないのですが、我が家は兄弟が多いので大家族なんですよ(笑)。それだけに、家族が一緒に生活する場である住宅へのこだわりは強い。住む方が心地よく暮らせる家づくりを追求しています。

倉田 代表になられ、先代の時代と比べて変化を感じることはありますか。

雑賀 先代のころは新築の依頼が多かったのですが、今はリフォームや増改築が中心となっています。元々、在来工法でつくり上げた住宅は100年持つと言われていますから、しばらくはこの傾向が続くでしょうね。

倉田 100年も持つのですか!

雑賀 法隆寺などの日本建築は千年以上もその形を保っていますよね。これは在来工法によって極めて正確に建てられていることと、工法そのものが日本の風土に合っているからなのです。近年では生活スタイルの変化などで、欧風の住宅も多くなりましたが、日本文化の一つである在来工法の技術をもっと見直して欲しいと思います。

倉田 伝統的な日本家屋に住まう方も、最近は少なくなってきましたよね。

雑賀 日本家屋は高価なイメージがありますが、実は都心で生活することを考えるとずっと廉価なのですよ。日本家屋で生活される方が少なくなると、それを手掛ける職人も減ってしまう。事実、近年では建具職人の数も減少しつつあります。在来工法を後世へと伝えるため、職人の育成は急務です。匠の腕の見せ所が多くある在来工法の魅力を広めていきたいですね。

倉田 ずばり、在来工法の魅力とは何でしょうか。

雑賀 在来工法は、骨組みに釘などをあまり使用しません。ですから、家全体をしっかりと支える骨組みづくりは職人の腕の見せ所なんですよ。また、在来工法で建てた家は、柱などが全て室内から見えます。その部分の細工も、匠の技が必須。自分の技術が発揮できれば、仕事のやり甲斐にもつながります。

倉田 ぜひ若手を育てて、日本文化を守っていってほしいですね。では最後に、今後の抱負を。

雑賀 住みやすい工夫を施すことはもちろん、家族が仲良く暮らせる、温かな家をつくっていきたいですね。我々が手掛けた住宅は、メンテナンスさえ怠らなければ何代にもわたって住み続けられるもの。常にアフターフォローの体制を万全に備え、今後も技術を磨いていきます。

【現代画報】取材記事写真
▲代表のご家族と記念撮影。お母様である八重子さん(左手前)、弟である利雄氏(上段左)、長男の晃盟くん(上段中央)、次男の宣聖くん(下段中央)、三男の将信くん(下段右手二番目)、四男の謙史朗くん(右手前)、奥様の美丘さん(上段右)
職 人 の こ こ ろ

▼木造軸組み工法(在来工法)とは、柱と梁で建物を組み立てる、日本の伝統工法だ。木材は鉄やコンクリートと比較して軽量で、強度が高く、広い空間づくりに適している。また、太い木材は耐火性が高く、仮に焼けても表面だけが炭化し、重心である芯を守るのだ。湿度の高い日本の気候に合わせた工法であるため、風通しが良く、まさに日本で暮らすには最適な住宅だと言える。

▼『雑賀工務店』は、100年前から在来工法の住宅を手掛けている老舗だ。一度建てれば100年は住み続けられるという在来工法の住宅なだけに、リフォームや増改築の依頼も多く、顧客とは長年の付き合いになるという。それだけの信頼を勝ち得たのは、先々代、先代からの誠実な仕事ぶりにあるのだとか。先人達から受け継いだ精神で、今後も“住みよい家”をつくり続けるに違いない。

【現代画報】取材記事写真 【現代画報】取材記事写真
対談を終えて
「在来工法に真摯に取り組んでいらっしゃる、雑賀代表の誠実さが伝わってくる対談でした。近年の主流である欧風の住宅も機能的でいいのですが、やはり日本人にとって住みやすいのは在来工法で建てられた日本家屋。職人の数が減少傾向にあると聞き、日本の伝統文化が失われるかもしれないとの危機感を抱きました。『雑賀工務店』さんには、ぜひ日本文化を存続させる一翼となっていただきたいです」(倉田 保昭さん・談)
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− 会社概要 −
名 称
雑賀工務店
住 所
茨城県鉾田市鉾田1551
代表者名
代表・一級建築士 雑賀 功雄
電話番号
TEL 0291-32-2909 FAX 0291-32-3881
掲載誌
現代画報 2008年4月号
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本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

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