渡辺 鳥飼社長は、昔から自動車鈑金などに興味をお持ちだったのですか?
鳥飼 ええ、私は自動車が大好きで、一生続けられる仕事として自動車関連以外は考えられませんでした。しかし、最初その思いは叶わず、学業修了後に就いたのは一般住宅の外壁などを扱う塗装工。その後念願叶って自動車の鈑金や塗装の仕事に就きましたが、事情により設備工事を手掛ける会社に転職することになったんです。水道工事、ガス工事を経験して、再び自動車の世界に戻ってきました。
渡辺 色んな職種を経験されても、やはり自動車に懸ける思いは変わらなかったのですね。では、独立されるまでの経緯をお聞かせ下さい。
鳥飼 30歳になるまでには独立しようと決めていたんです。そこで、28歳の頃から下準備を始めました。具体的には、色んな自動車屋を訪ね、その技術を吸収していったんです。と言っても、相手からすれば私は部外者。簡単に教えてくれるわけがありません。何度も足を運んで人間関係を築き、工場に入る許可を得たら、目で見て技術を学びました。
渡辺 技術を学びたいという社長の強い気持ちが伝わったのでしょう。そうして、念願の独立を果たされたのですね。
鳥飼 目標通り、30歳になった2003年に独立しました。あまり開業資金がなかったものですから、こんな山奥にしか工場を持つことができませんでしたけどね(笑)。でも、逆に街中だと近所への騒音が問題になり、思うように作業できないという同業仲間の声もありますから、今となればかえって良かったと思っています。
渡辺 大体、月にどれくらいの依頼があるのでしょうか?
鳥飼 月に50台以上の入庫、納車をさせていただいています。こんな場所ですから、たまたま立ち寄ったというお客様はまずいらっしゃいません。皆さん、口コミや紹介で来て下さるんですよ。その信頼を裏切らないように、スタッフ一同、妥協を許さず仕事に臨んでいます。当社には、長年塗装一筋に携わってきた者や、整備士・営業マン出身者など個性豊かなスタッフが揃っており、お客様の要望に柔軟に対応できます。そこが当社の強みですね。また、リサイクルを手掛けていた友人が共に働いてくれることになり、中古パーツの扱い、廃車引取の請け負いも可能になりました。
渡辺 人の力がダイレクトに組織の力に繋がっているのですね。社長とスタッフの皆様との絆も深いことでしょう。
鳥飼 皆とは和気あいあいとした、良い雰囲気をつくれています。酒好きな者が多いので、仕事をきっちり終えた後に皆で楽しく飲む。そんなメリハリが次の日の活力を生み、良い仕事に繋がるんですよ。これからも信頼の置けるスタッフと共に、多くのお客様の期待に応えられるよう頑張ります。 |