小倉 和田社長は教育業界一筋でいらっしゃるのでしょうか。
和田 いえ。学業修了後は大手運送会社に就職し、セールスドライバーとして勤務していました。10年ほど勤務した後、転職した先が学習教材販売会社だったんです。全国規模で展開していた企業でしたが、勤めるにつれ、自分の考えと会社の方針との間にギャップを感じるようになりました。それがだんだん大きくなって、独立を決意したんです。
小倉 そのギャップとは?
和田 効率よく家庭学習を行うには良質の家庭用教材が必要になりますが、会社が追い求めていたのは1件1件のご家庭のサポートではなく、利益でした。無理な営業、過剰な販売は当時でも問題になっていましたが、「お子さんのため」という一番弱い部分をついて教材を売っていくやり方に、憤りを覚えたんです。
小倉 なるほど。設立はいつ頃ですか。
和田 2006年3月です。仲間と共に立ち上げ、志を同じくするメンバーを募って事業を軌道に乗せるべく奮闘してきました。この一年は本当に内容の濃い一年間でしたね。独立に際しては、私のことを思って反対してくれる人もいました。でも、99の準備は整っていたんです。後の1は飛び出す勇気だったんですよ。
小倉 なるほど。そして現在は順調に業績を伸ばしていらっしゃる。頼もしいですね。ところで、御社の教育に対する考えを伺いたいのですが。
和田 はい。当社では、家庭学習に重きを置き、家庭内での子どもたちの勉強をサポートすることを第一に考えております。「学習」とは、「学ぶ」ことと「習う」こと。学校や塾は「習う」ものですが、家庭学習は「学ぶ」ものなんです。つまり、やる気が出なければしない、あるいはできないもの。やる気を引き出すためにはどうしたらいいか──子どもたちが学びたいと思っているものを適切に与えてやることなんです。学習意欲がそがれてしまうと、成績も思うように上がらないんですよ。当社では、頑張ったら頑張っただけの結果を実感できるよう工夫した学習システムで自立学習のパートナーを目指しています。
小倉 お話も尽きませんが、最後に今後の展望をお聞かせください。
和田 同じ教育産業の中にあっても、また異なる事業を手掛けてみたいと考えています。今後は日本海側に拠点を設けてエリアを拡大し、さらなる飛躍を目指して尽力していく所存です。 |