羽田 上村社長のお名前は、「与世扶」と書いて「よせふ」とお読みするんですね。ご両親はどちらの方で?
上村 母がロシア人なんです。幼少の頃はカナダで過ごし、その後は北九州市で暮らしてきました。子どもの頃から車が好きで、大学卒業後は中古車販売もやっている「カーコンビニ倶楽部」加盟店に就職。その後、大学で習得したコンピュータ関係の知識をより実践で活かせるものにしたくて職業訓練校に入校しました。そして、自動車関係とコンピュータ関係の知識およびロシアとのネットワークを活かそうと、インターネットを利用して直接、業者専用オートオークションからの中古車販売を手掛けることにしました。
羽田 社長ならではの発想ですね。
上村 一般的に、ロシア人のバイヤーが来日して中古車を購入していくケースはありますが、ロシア語を話せる人間が現地のバイヤーとチャットやメールでやり取りしながら希望どおりの車を落札し、日本から輸出するケースは珍しいでしょう。それが当社の強みなんです。ロシアにおける日本車の需要は高く、例えば沿岸部のウラジオストクでは走っている自動車の9割以上が日本車。内陸部に入るにつれてその割合はどんどん低くなりますが、それでも過半数が日本車です。
羽田 国内でもインターネットを使って中古車販売をされているそうですが、どのように行われるんですか?
上村 まずお客様がご希望される車種や年式などの諸条件をお伺いし、「(株)アイオーク」という東証一部上場企業「(株)オークネット」のグループ会社が運営しているサイトで該当車種の相場を調べてご案内します。そして、お客様に入札する車両の条件を絞ってもらい、入札金額に応じた「お預り金」を入金して頂きます。その後、メールまたはFAXにて出品票を送りますので、その中でどの車をいくらで入札するのかを決めてもらいます。もちろん、その時に気に入った車が無ければ、次のオークションに出品される車の出品票を送らせて頂きます。こうしたやり取りを経た後、入札頂いた結果が出次第、遅滞無くお客様にお伝えします。落札できなかった場合は再度、同様の手順で入札を行なっていきますが、落札できた場合は残金を精算し、車両の名義変更後、納車という流れになっています。
羽田 今後は、どういった展開を?
上村 国内での積極的な販売促進を行ないつつも、ロシア内陸部向けには自動車だけではなく、船舶および重機の販売強化とニュージーランドやその他諸外国への販路拡大が今後のテーマなので、私自身が直接現地で営業活動が出来るよう、社長が居なくても会社がまわる組織づくりに取り組んでいきたいと思います。 |