布川 はじめに、奥野社長が『香奥』さんをオープンしようと考えられたきっかけをお聞かせください。
奥野 当店は1913年に、うどん店『奥野家』として創業しましてね。私で五代目店主になります。以前から、伊勢神宮の目の前という当店の立地を活かした、新たな展開を考えていまして。うどん店に来店されるお客様をよく観察してみると、観光地であるがゆえの実態が見えてきたのです。皆さん、次の目的地へ向かうため、お食事を短時間ですませて席を立たれる……。そこで、ゆっくりと食事のできる場所をつくろうと、『香奥』をオープンさせたのです。
布川 こちらでは、どんなお料理を提供しておられるのですか。
奥野 創作和食料理です。地元の旬の食材を豊富に使用した、四季折々の味を堪能していただけます。年間を通して同じメニューはほとんどなく、常に違う料理を提供しているんですよ。また、カフェタイムにはオリジナルデザートをご用意。お子様メニューにも可能な限り対応していますので、女性やお子様にもぜひ来店していただきたいですね。
布川 地場食材が味わえるのはうれしいですね。
奥野 せっかく伊勢に来ていただいたのですから、伊勢でなければ食べられないお料理を提供したい──その思いで伊勢産などの地元食材にこだわっているのです。スタッフたちと、「どんなメニューが伊勢らしいか」とアイデアを出し合いながらメニューづくりを行っています。
布川 内装も、雰囲気があってとてもいいですね。
奥野 ありがとうございます。日本家屋の特徴を活かし、「和」を主体としながら、店内にはシャンデリアを飾ったり、「洋」の要素を取り入れてシックな雰囲気にまとめました。また、陶器をインテリアとして飾るなどして、ギャラリーのような空間を演出しているのです。
布川 おしゃれな空間で食べる伊勢料理は、格別でしょうね!それでは、今後の展望をお願いします。
奥野 スタッフと力を合わせて、常に最高の料理とサービスが提供できるよう、努力を重ねていきます。スタッフの人間性を磨き、細やかなサービスが行き届いた店として、お客様をおもてなししていきたいですね。
また、『香奥』の一階では先代が始めた『牛ステーキ おく乃』も営業しています。こちらでは三重の名産、松阪牛を最高の状態でおいしく食べていただこうと、牛肉店から最上級霜降り肉を仕入れているのですよ。両店共に、お客様に愛される店となるよう、今後も頑張って参ります! |