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SPECIAL INTERVIEW(スペシャルインタビュー) − 地域を育む人と企業 −
 
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代表取締役 萩野 優「一度決断したら、最後までやり抜く─ 実行することによって次の道が開かれるのです」 ゲスト 村野 武範「元板前ならではの着眼点に感服しました」
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顧客のニーズに合わせて“旬”を加工 色鮮やかな野菜をまごころと共に届ける
有限会社 イミズ
代表取締役 萩野 優
− 略歴 −

【足跡】 京都の料亭『濱登久』で板前として実績を重ね、その経験をもとに「木の芽」の栽培・販売を手掛ける『イミズ』を立ち上げる。現在は旅館やホテルなどへ加工野菜、細工野菜を販売。二次加工業務も視野に入れ、精力的に経営展開を行っている。

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花びらや木の葉を模した、色とりどりの細工野菜─華やかな料理に欠かせない、新鮮な加工野菜を販売する『イミズ』。品質・衛生面においては、一流旅館や料亭などの取引先からも特に評価が高い。俳優の村野武範氏が同社を訪れ、発展の要因を萩野優社長に伺った。

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− 対談 −

村野 はじめに、萩野社長のこれまでの歩みからお聞かせください。

萩野 以前は京都の料亭『濱登久』で板前をしておりました。しかし、どうにも才能がないように感じていて……他に何か自分にできる仕事はないかと考え、「木の芽」を栽培することにしたのです。

村野 「木の芽」とは?

萩野 山椒の若芽のことです。日本料理の飾り付けに使用されることが多いのですが、とても傷みやすい食材でしてね。板前時代は、納得のいく状態の木の芽を手に入れるために苦労しました。そんな経験をもとに、高品質の山椒を新鮮な状態で提供しようと、当社を立ち上げたのです。

村野 同じ“食”でも分野が違いますよね。始めてみていかがでしたか。

萩野 確かに、営業などの業務は未知の世界でしたが、何とかものにしようと夢中でやってきましたね。その甲斐もあり、業績も少しずつ伸びていきました。しかし、しばらくすると料理の飾りを省く料亭が増えはじめ、業績が頭打ちになってしまったのです。打開策はないかと、板前だったころの経験を思い出し、どんな商品がお客様に喜ばれるかを考えました。そして、野菜の加工を請け負うことにしたのです。

村野 どのような加工をしておられるのですか。

【現代画報】取材記事写真
▲『イミズ』が手掛ける、色とりどりの
細工野菜……

萩野 全国から新鮮な野菜を取り寄せ、お客様のご要望に合わせた加工野菜や細工野菜を提供しています。ズッキーニを細工した“木の葉”や、百合根の“桜の花びら”、にんじんの“紅葉”……。年間で3000アイテムほどを、社員が手づくりで仕上げていくのですよ。特に細工野菜は技術が必要な上、手間がかかるため人手が足りない調理場には、とても喜ばれるのです。

村野 板前としての経験から、この業務に着眼されたのですね。

萩野 「もっといい料理を提供したい」─料理人なら誰でも思うものです。しかし、足りない時間を補うことはできませんから、くやしい思いをしている職人は多いと考えまして。当社が野菜加工業務を引き受けることで、料理の見栄えをよくし、お客様にさらなる感動を与えることができるのですよ。

村野 どんなお客様と取引をされているのでしょうか。

萩野 「和倉温泉・加賀屋」さんや富山「雨晴温泉・磯はなび」さんなどの旅館、北陸を中心に店舗展開を行っている「芝寿し」さん、東京の「明治記念館」さんなどの料理店とお取引きさせていただいています。

村野 どれも一流のお店ばかりですね!

萩野 当社は地域一番店にのみ食材を卸すことで、自社商品の価値を上げるよう努めているのです。無論、それら一流店にふさわしい技術、品質が求められますから、細心の注意を払って業務に取り組んでいます。

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村野 県外の取引先も多いようですが、運送方法はどうなっているのでしょう?

萩野 関東、関西圏は午後にトラック便に乗せれば、翌朝には到着します。九州でも翌々日の朝には配送できますので、県外だからといって配送に問題はありません。また、新鮮な野菜を使用することで、商品の品質は保たれています。

村野 では業務上、特に力を入れて取り組んでいることは何ですか。

萩野 ゴミ処理の対応ですね。野菜の加工は、各々の店で手掛けると生ゴミが大量に出てしまうのですが、当社は生ゴミを肥料業者に回収してもらい、リサイクルを行っています。近年、飲食業界ではゴミの削減を求める条例が制定されていますので、このような点からも、取引先の方々のお役に立っていると自負しているのですよ。

村野 野菜加工を一手に引き受けることによって、様々なメリットが生まれるのですね! それでは、今後の展望をお願いします。

萩野 現在、当社は野菜の一次加工を手掛けていますが、今後はゆでる、調理を施すなどの二次加工までを手掛けていきたいですね。すでに調理した商品を出荷していることもあり、前向きに取引先へ提案していく構えです。少しずつでも確実に業務を広げ、一人でも多くのお客様に喜んでいただけるよう、社員一丸となって努力して参ります!

村野 私も応援しています。本日はありがとうございました。

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初心忘れるべからず

▼板前としての自分の腕前に納得がいかず、「木の芽」の栽培を始めた萩野社長。創業当時は社長自ら栽培、販売を行っていたという。板前からの視点で経営展開を構想し、山椒栽培から野菜加工業へと業務内容をシフトさせ、成功を収めてきた社長。「現在でも、木の芽を扱っていたころからのお客様とはお付き合いが続いているのですよ。当社のロゴマークには創業当時に扱っていた木の芽が施されており、創業時の気持ちと、お客様をいつまでも大切にするという“思い”がこもっているのです」と社長は語る。

▼現在では野菜加工業を手掛ける『イミズ』。高品質な商品を、素早く提供したい……。旬の素材を使用して手づくりされる野菜を、即座に納品する社内体制は、社長の初心に変化がないことを示している。業務内容が変化しても、初心は変わらずに息づいている。

対談を終えて
「野菜加工業務という、元板前ならではの着眼点に感服しました。料理は見た目でも楽しむものですから、細工野菜は手が抜けませんが、時間がかかってしまうことも事実。板前の視点から考えられたサービスに、お客様が信頼を寄せられるのも納得ですね。インターネット上でも、細工野菜や加工食品を販売され、全国へ色とりどりの野菜を販売されている『イミズ』さん。これからの発展に期待しています。頑張ってください!」(村野 武範さん・談)
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− 会社概要 −
名 称 有限会社 イミズ
住 所 富山県射水市加茂東部618-2
代表者名 代表取締役 萩野 優
電話番号 TEL 0766-59-2570 FAX 0766-59-2089
U R L http://www.imizu.co.jp
掲載誌 現代画報 2008年1月号
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本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

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