【異業種ネット】月刊誌『現代画報』取材・掲載記事ページヘッダー画像
異業種ネット - e-gyousyu.net -
略歴
対談
会社概要
SPECIAL INTERVIEW(スペシャルインタビュー) − 地域を育む人と企業 −
 
このページを印刷する 印刷に関するご注意
Business Navigate - ビジネスナビゲート -
代表取締役 谷田 育生「中小企業の動向が日本経済の姿。社会の動きを的確に捉える能力を培っていきたい」 ゲスト 布川 敏和「常に心の余裕を確保しておくことが重要なのですね」
local community & human company
充足した人生から生まれる豊かな発想力で激動の時代を乗り越える柔軟な企業を確立
株式会社 宝輪
代表取締役 谷田 育生
− 略歴 −

「心に余裕をもつことが将来を的確に捉える力となる」

■充実した福利厚生が社員のやる気を喚起する

バブルの崩壊、石油の高騰など、数々の困難が立ちふさがっている運送業。『宝輪』の谷田社長は、複数の事業を立ち上げることで、主業務の安定を目指す。時代の荒波の中、会社の方針を定めることは容易ではない。冷静な判断を下すため、平常心と心の余裕を持つことが重要だと社長は語る。社長は福利厚生を充実させ、社員が心にゆとりをもって作業に取り組めるよう注力。その思いやりが、社員のやり甲斐につながっているのだ。

……………………………………………………………………………………

【足跡】 運送業を手掛ける父の背中を見て育ち、幼いころから家業を継ぐことを意識する。学業修了後、すぐに『宝輪』に入社。現場で経験を積みながら、経営を担うなど、若くして会社の運営に携わる。代表取締役に就任してからは新部門を設けるなど、積極的な運営を手掛けている。

……………………………………………………………………………………

貨物自動車運送事業としてスタートした『宝輪』。大手自動車メーカーと取引するなど、順調な運営を継続。しかし、石油高騰による影響は免れないという思いから、運送業で培ったつながりを活かし、商品事業、不動産事業など活動の幅を拡大。その決断が奏功し、各事業を順調に推進しながら、主要業務の地盤をさらに固めている。社員の発想力を発揮できるような、職場環境の確立に尽力する谷田社長にお話を伺った。

▲ページトップへ▲
− 対談 −

布川 まずはこれまでの経緯から。

谷田 1968年に父が当社を設立し、私自身、いずれは後を継ごうと考えていたんです。学業修了後はすぐに『宝輪』に入社しました。

布川 実際にお仕事をスタートされていかがでしたか。

谷田 当時は高度成長期ということもあって、仕事量が多く大変でしたね。大手自動車メーカーとの取引もあり、一日4千台近く出荷されるオートバイの運送などを担当していました。1台260kgほどあるバイクを、一度に2台ずつ手で引いていくんです。体力的にも厳しかったですが、まずは仕事を覚えていくしかないという気持ちで、日々現場で経験を積んでいきました。

布川 後継者として入社し、まずは現場からスタートされたのですね。

【現代画報】取材記事写真

谷田 ええ。けれど、父は私が入社してすぐに引退してしまったため、経営も任されるようになりましてね。幸い、景気が良かったころだったので、仕事は確保できており、経営で頭を悩ますことはありませんでした。しかし、それもバブルの時代まで─。不景気に入り、地道に経営を続けていても、倒産に追い込まれる企業を目の当たりにするようになり、このままではいけないという危機感を持ち始めました。世の中が大きく変化している中、地方だからこそ、より広い視野を持って取り組まなければ、時代に取り残されてしまう……。どのような経営方針を採ればよいか、私は行き詰まってしまったんです。

布川 そうした状況をどのように乗り越えられたのですか。

谷田 長期間、リフレッシュする時間を持ちました。クルージングに出掛けたり、釣りをしたり……つまり、好きなことをして遊んでいたんです。

布川 それは意外な選択ですね。

谷田 もちろん、優秀な幹部が会社を守ってくれていたからできたことであり、無駄なことをしているように思われたかもしれません(笑)。けれど、そうした時間を持つことで、心のゆとりができ、何から対処しなければならないかを冷静に判断できるようになったのです。私にとって、とても貴重な期間となりました。

布川 運送業は、原油価格の高騰など、状況がますます厳しくなっていく中、どのような経営方針を採られたのですか。

谷田 複数の部門を設け、運送業だけでなく幅広い事業を手掛けることに取り組みました。現在は「商品部」、「コンプライアンス室・不動産管理室」を設け、各グループ会社とも連携して事業を運営しています。事業の充実を図ることで、主要業務である運送業の基盤を固めることもできました。

布川 まさに英断だったのですね。

谷田 5年先のために、今、何をするべきか──その判断を下すのが私の役割だと認識しています。

布川 そのためにも、常に心の余裕を確保しておくことが重要なのですね。

谷田 もちろん、それは社員にも言えることです。思い切り遊ぶことで、仕事に対する集中力や発想力が養われるのだと私は考えています。そのためにも、当社はマリンクラブやスポーツカークラブなど、社員が楽しめる福利厚生を整備しているんですよ。

布川 最後に今後の展望を。

谷田 日本企業の90%を中小企業が占めている現在社会において、中小企業の動向そのものが、日本経済の姿だと思います。常にその流れを感知できるよう、アンテナを張っておくことが重要。特に情報社会となり、都市・地方関係なく有益な情報を収集しやすくなりました。今後も将来のために何をすべきかを的確に判断して、さらに中小企業ならではのフットワークも活かして事業に取り組んでいく構えです。

【現代画報】取材記事写真
▲社屋 ▲HOWAマリンクラブ
経営者の視点

▼「好きなことをして過ごした期間が、私を成長させた」と語る谷田社長。仕事場から離れることで、『宝輪』に何が必要かが見えてきたという。また、リラックスした精神状態だからこそ、冷静に将来を見据えた判断ができた。同社が新部門を設け、厳しい運送業界で安定した経営を実現しているのが、その成果である。

▼“遊ぶ”ことがもたらす影響力を実感した社長は、社員にも楽しむ時間を持つことを推奨している。マリンクラブで釣りやクルージングを楽しんだり、スポーツカークラブで、会社が所有しているフェラーリを社員に貸し出すなど、福利厚生の充実を図っている。人生の充足感が、豊かな発想を生み出すのだ。

対談を終えて
「創業者である先代の背中を見て育ち、後継の道を選ばれた谷田社長。そして現在、社長のご子息も『宝輪』さんで働いていらっしゃるそうです。社長同様、現場からスタートし、経験を積んでおられるとか。現場を大切にしているからこそ、時代のニーズに適したサービスを提供できる柔軟性を有しているのだと思います。きっと、ご子息もその柔軟性と、社長の先見性を引き継がれることでしょう」(布川 敏和さん・談)
▲ページトップへ▲
− 会社概要 −
名 称 株式会社 宝輪
住 所
【本社】
三重県鈴鹿市国府町5696-1
TEL 059-378-2818 FAX 059-378-0861
【津営業所・経理部】
三重県津市あのつ台サイエンスシティ内
TEL 059-253-5088 FAX 059-253-5038
代表者名 代表取締役 谷田 育生
U R L http://www.kkhowa.co.jp/
関連会社
中日本自動車 株式会社
愛知県名古屋市北区大蔵町18
TEL 052-991-2221 FAX 052-991-2224
株式会社 トレジャーシステム
【本社】
三重県鈴鹿市算所1-14-33
TEL 059-378-5258 FAX 059-378-5088
【鈴鹿給油所】
三重県鈴鹿市上野町114-1
TEL 059-370-0808 FAX 059-378-2300
掲載誌 現代画報 2008年1月号
▲ページトップへ▲

本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

local community & human company
Copyright (C) 2008, Kokusai-Tsushin Co., Ltd.