村野 亀田社長は御社の二代目だそうですが、会社を受け継ぐ時には相当のプレッシャーがあったのでは?
亀田 先代である父が他界して私が後を継いだ直後は、社内に不信感が漂っており、まず信頼関係を築かなければ、という思いの方が強かったですね。私は父が築いてきたやり方を継承しながらも、上意下達に優る下意上達を目指しました。新態勢に移行するまでには困難もありましたが、周囲の助力や協力を得られ、乗り切ることができたのです。従業員の意識も随分変わって、皆が積極的に業務の改善に取り組んでくれています。
村野 御社では特殊な電気器具の製品を扱っておられるそうですが、主要となる製品はどのようなものでしょう。
亀田 私共は配電関連の部品を扱っており、その大部分は人の目には触れにくい場所で使われています。扱うアイテムは3000種類ほどあり、時にはお客様の要望に合わせて新たな製品も提供。今後も環境にやさしい製品の開発を追求していきたいですね。また、会社の規模拡大も目指してはいますが、それが最大の目的ではありません。
村野 と、言いますと?
亀田 私にとって会社は、単に汗を流し、お金を稼ぐためだけの場ではなく、生き方を学ぶ場になっているんです。そして従業員たちもそれぞれが持っている長所をお互いに生かし合うという点で固い絆で結ばれており、困難な時ほど皆で手を取り合って力を発揮します。はっきり言って、当社には突出して優秀な人材はいないかもしれません。でも、だからこそ団結して取り組む大切さを皆が実感していると言えるでしょう。また、お客様に対しては顧客満足度の上をいく“感動”を提供できるサービスを追求しています。ニーズを読み、お客様の悩み解決のお手伝いをする。或いは迅速な対応を心掛けるなど、常にお客様の立場で考えて行動することで感動を提供したい。
村野 感動を提供する─素晴らしい理念ですね。今後の抱負をお聞かせ下さい。
亀田 私は日本の良き精神文化を大切にする活動に携わっており、“仁”や“義”を重んずる武士道や、日本人が古来から継承してきた和の心を大切にしたいと考えています。全社が一丸となって取り組む姿勢を崩さず、今後も決して無理をせずに支店展開を進めると共に、ホームセンターなど新たなお客様との取引にも注力する所存です。
村野 本日はありがとうございました。 |