渡辺 高橋代表が塾を立ち上げようと思われたきっかけからお伺いします。
高橋 私は大学卒業以来、様々な業種で経験を積んできました。その中で教育への関心が高まり、塾業界に飛び込んだのです。子どもと触れ合う仕事のやりがいを感じ、すぐに自分の天職だと思いましたね。しかし同時に、業界に対する疑問も抱きました。というのも、この業界は他業界に比べて少し企業努力が足りないのではないかと思いました。近年、食品メーカー、建築会社、電気メーカーなど各分野で品質の見直しや安全性の徹底などが叫ばれ、企業努力によってそれらは改善されてきました。しかし、塾業界は10年前と比べても大きな変化が見られません。授業料にしても、競争原理がほとんど働いていない。「生徒を第一に考えた塾が必要だ」と考え、大手個別指導塾での教室長の経験を経て自らの個別指導塾を開校しました。
渡辺 スタートしてみていかが感じられましたか?
高橋 知名度のないゼロからのスタートは厳しいものでした。それでも丁寧で親切な指導を心掛け、地域の皆様からご理解をいただくことができました。
渡辺 地域の皆様の支持を得られた秘訣、そして代表の独立のきっかけともなった「生徒を第一に考えたサービス」についてお聞かせ下さい。
高橋 まず一つは、個別指導へのこだわりですね。世に個別指導の名を冠する塾はたくさんありますが、その授業内容は実に様々。一口では語れないほど多様化しています。そんな中で当塾では、生徒一人ひとりの学力・目標に合わせて長期的な学習計画を立て、一つひとつのステップを確実にクリアしていくようにしています。さらに担任制ですから、塾での予習・復習はもちろん、家庭での学習に対しても適切なアドバイスを提供することができます。
もう一つは、最高の個別指導を納得価格で実現したことです。従来の個別指導では、5教科を受講するのに大体5〜8万円ほどかかることが多かったのですが、当塾では3万円台から受講できるシステムを構築しました。
渡辺 それほど料金を抑えて、事業は成り立つのですか?
高橋 ええ、充分に事業として成り立ちます。むしろ私たちの授業料こそが適正価格であると考えます。この業界に携わる以前から、子を持つ方々が「子どもを個別指導に通わせたいけど、料金が高くて無理だ」と嘆いておられるのをよく耳にしていました。そこで実際に個別指導塾で働くようになった時に、その授業料が何に使われているのかを徹底的に洗い出したのです。そうしたら、生徒へのサービスとは無関係な部分での出費が嵩んでいることがわかりました。そこで「イクシア」では真に必要な部分に予算を使用することにしたのです。そして、教育の質を落とすことなく、料金を抑えることができたのです。
渡辺 なるほど。では、良質の教育を提供するために欠かせない講師の方には、どのような指導を?
高橋 人が人を育てるのは難しいものです。各自が好き勝手な指導をしてしまうと、「あの先生はわかりやすい」「この先生は自分に合わない」というように、講師と生徒の相性によって結果に差が出てしまいかねません。当塾ではそのようなことのないように全講師に一定した基準を設けており、その基準を達成できた者だけが授業をすることができます。例えば、「教える時はゆっくり話しなさい」と言っても、「ゆっくり」の程度は人によってまちまちでしょう。ですから、当塾では独自に開発した指導マニュアルに沿って講師を育成しています。もちろんマニュアルにとらわれすぎては人間味のない先生になってしまいますから、その線引きには細心の注意を払っています。
渡辺 お話も尽きませんが、今後の抱負をお聞かせ下さい。
高橋 お陰様で教室数も着実に増えてきています。生徒一人ひとりとしっかり向き合いながら、更に教室を増やしていきたいですね。ただ、教室を増やすことを目標にするのではなく、生徒のことを考えて努力した結果、教室の増加に繋がったと言えるようになりたい。私が塾業界に疑問を感じたように、各教室長も講師も同じ志を持って教育に取り組んでくれています。彼らの力を借りながら、生徒から愛され続ける塾でありたいですね。そのためにも最大限の努力を惜しみません。 |