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加納 まずは社長の今日までの歩みからお聞かせ下さい。
吉村 建設会社に入社し、16年間勤めました。そして平成9年に独立して当社を立ち上げたのです。
加納 では今年でちょうど10周年を迎えられるのですね。独立されたときから奥様もご一緒に?
吉村(由) はい。最初独立すると聞いたときは驚きましたが、私も経理業務を手伝いながら二人三脚で歩んできました。今ではスタッフの数も増え、全体で20名になったのですよ。
加納 この10年の間には景気の浮き沈みもありましたから、その中を生き抜いてこられただけでもすごいと思います。では、具体的なお仕事の内容について教えて下さい。
吉村 当社は舗装業を行っていまして、道路をはじめとする公共工事を主体に、店舗やアパート・マンションの駐車場など民間の仕事も多数手掛けています。お陰様で、営業活動をしなくとも依頼が舞い込んでくる状況が続いているのですよ。
加納 それは一番理想的な展開ですね。
吉村 本当にありがたく思っています。私どもはこの業界では後発組でして、当社よりも先輩の同業他社さんが多数おられます。その方々が今まで築いてこられた固定客を奪い取るような真似はしたくありませんし、私は強引な営業活動も苦手ですので、今の好循環が生まれたことを本当に嬉しく思っているのです。
加納 お客様の輪が自然と広がるというのは、よほど技術が優れているからでしょう。
吉村 技術はもちろん、丁寧な施工も徹底しておりますので、質の高さには自信を持っています。道路や駐車場などの舗装は、全体の工事の中でも一番最後の仕上げ部分ですから、当社が完璧に施工をしなければそれ以前の工程が全て台無しになってしまいます。その重責を噛みしめながら、見た目の美しさだけではなく、機能性も十分に備えた施工を行っているのです。
加納 機能性というのは、具体的にどのような?
吉村 水はけの具合もありますし、段差をなくしてスムーズに通れるようにしたり、騒音防止などです。ケースバイケースで、それぞれの現場に応じた策を講じながら工事を進めているのですよ。
加納 なるほど。そういえば、よく高速道路などで、走るとリズムが生まれるように突起を作った道がありますが、そうした工夫も含まれるのでしょうか。
吉村 そうですね。特に高速道路の事故は大惨事につながりますから、ドライバーの注意を喚起するような道づくりが求められます。今後はこうした点も踏まえて、舗装業もどんどん変わっていかなければならないでしょうね。
加納 工事が完了したら、ご自身でその道を走ってみられることも?
吉村 もちろんです。たとえ見た目は完璧でも、プロが通れば細かいところまですぐに分かりますから必ず自分で走って確かめています。そして細部まで全て納得できるまで、一切妥協は致しません。そこまでやって完成したときには達成感がありますし、誰も足を踏み入れていない真っ新な道を走るというのは、なかなか気持ちの良いものですよ(笑)。
加納 このお仕事ならではの魅力ですね。その高いプロ意識には感服します。
吉村 しかし私一人が対応できても、違う現場を任せているスタッフが同様の対処ができなければ意味がありません。どんな現場も同一のクオリティを実現させることが会社としての信頼を築くと考えています。ですから会社設立当初より特に人材教育には力を注ぎ、スタッフ全員が高度なレベルを有するように日ごろから技術伝授に努めてきました。その甲斐あって最近では皆の腕が上がってきましたので、今後が楽しみなんですよ。
加納 それは頼もしいですね。そんなスタッフの皆さんに常々話しておられることなどはございますか。
吉村 クレームを絶対に出さないことです。お客様とは最初の段階から綿密に打ち合わせを重ね、社内でもミーティングを開きながら万全の体制で臨むようにと話しています。皆もそれに応えてくれていますので、最近では「徹底して仕事に取り組むこと」が当社の社風として根づいてきました。
加納 今後の飛躍に期待がかかりますが、どのような展望をお持ちですか。
吉村 トラックも購入しましたので、広島を中心に山口・島根の3県をカバーできる体制を築こうと思います。そして目の届く範囲で高精度な工事を手掛けながら、実績を積み重ねていきたいですね。
加納 私も陰ながら応援しています。本日はありがとうございました。

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