有限会社 鬼無里工業
代表取締役 有澤 勇

学業修了後は大手製作所に勤務し、その後運送業や飲食業など様々な仕事に従事。業種にかかわらず、技術向上に貪欲に取り組み、常に最高の仕事を目指してきた。40歳で転身した建設業でも、独自に身につけた技術で『鬼無里工業』を力強く牽引している。

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建設、電気、管工事など総合建設業を営む『鬼無里工業』。基礎や外構、リフォームなど手掛ける工事内容は幅広く、また水漏れなどのトラブルにも迅速に対応することで、地域から厚い信頼を獲得している。さらに他の業者との横のつながりを大切にし、連携を活かした事業を展開。同社の有澤社長に、俳優の村野武範さんがお話を伺った。

村野 まずはこれまでの有澤社長の歩みからお聞かせください。

有澤 これまで様々な仕事に従事し、約20年ほど前に建設業界に入りました。それまでの仕事でもそうだったのですが、特に師匠にはつかずほとんど独学で技術を習得してきたのです。

村野 独学とはすごいですね!

有澤 経験することが最大の勉強法だと思います。ですからたとえ利益率が低くても、規模が小さくとも、依頼された仕事は引き受けてきました。そうして経験と実績を積んでいき、現在は基礎工事や外構工事、電気工事、リフォームなどを手掛けています。

村野 左官職人や電気会社などが手掛ける工事も行っているのですね。それだけ事業を広げるとなると、営業も大変だったのではないですか。

有澤 これまで営業に特別力を入れてきたわけではなく、紹介という形で仕事をいただくことがほとんどなんですよ。例えば、以前増改築の依頼があったのですが、その仕事は当初ハウスメーカーさんへ依頼された仕事でした。しかし、「要望をすべて満たせられるのは『鬼無里工業』さんしかない」と、当社が紹介されたんです。実際にその増改築は画一的にはいかず、見積もりも最初と倍の額になりましたが、お客様は「描いている通りのリフォームを実現してほしい」と言われましてね。私もその希望に応えたいという思いが強く、様々なアドバイスをしたところ、こちらの提案を気に入ってくださったんです。リフォームが完成した時は、とても喜んでいただけました。

村野 技術だけでなく、設計のセンスもお持ちなのですね。

有澤 特別な技術やセンスを持っているわけではありません。私はとにかく、お客様の要望通りのものを仕上げたいという思いでやってきました。希望をすべて叶えることは、時に困難なこともあります。けれど、誠心誠意を尽くせばできないことはないんです。

村野 お客様からの満足度も高いことでしょう。

有澤 お陰様でご好評をいただいております。クレームがないのも当社の特徴ですね。お客様に喜んでいただける仕事を手掛けていることに、大きな誇りを持っています。

村野 有澤社長の信念とは?

有澤 流れに逆らわないことです。これまでも、“来る者拒まず”で頼まれれば仕事も人もすべて受け入れてきました。

村野 なかには利益の出ない工事もあるのではないですか。

有澤 仮に赤字になったとしても、ひとつの実績を積むことに変わりはありません。私はこれまで経験を積むことで技術を習得してきました。当社の若いスタッフにも、多くの現場を経験し、能力を伸ばしてほしいと考えているんです。我々にとって、技術は財産。経験を積み、技術を高めていけば、会社にとって大きな強みとなるんですよ。

村野 目先の損得に囚われるのではなく、常に先を見た経営方針を採っていらっしゃるのですね。

有澤 当社が全工程を担えるようになったのも、利益よりも経験を優先してきた結果だと考えています。今なら、水漏れなど日常生活のトラブルにも、すぐに対応できる態勢が整っており、それが当社の大きな特徴ですね。他の業者から仕事の依頼が入ることもありますし、そうした横のつながりも大切にしています。お陰様で、仕事の依頼が途切れることがなく、毎日が忙しいですね。そして何より、お客様から頼りにされているということがうれしい。無理に成長しようとするとどこかに亀裂が出てしまいますから、今後も身の丈にあった運営を継続していきたいと考えています。

村野 私も応援しています。本日はありがとうございました。

地域の頼りになる総合建設業者

▼人口や世帯数の減少で不動産需要縮小が叫ばれている昨今。特に建設業を営む中小企業にとっては厳しい時代が到来している。その中を生き延びるには、独自の強みをもつことが不可欠だ。

▼そんな中、総合建設業者として活躍する『鬼無里工業』は、迅速なフットワークを活かし、顧客の多様なニーズにいちはやく対応。特に高い総合力が同社の売りだ。これまで様々な実績を積む中で技術を習得し、現在では電気、管工事など手掛ける工事内容は拡大している。

▼「これまで、どんな仕事でも断らずに請け負ってきました。その一つひとつが貴重な経験となり、当社の財産となっています」と同社の有澤社長は語る。どんな依頼にも応えてくれる『鬼無里工業』。いつでも頼りになる業者として、地域にとってなくてはならない存在となっている。

対談を終えて

「これまで色々な職業を経験されてきたという有澤社長。飲食店を運営していた時は、マスコミから取材依頼がくるほどお店の評判は高かったとか。社長はそれらの仕事を、すべて独学で技術を習得してこられたというから驚きです。社長の常に向上心を忘れない姿勢に脱帽しました。そうした努力家だからこそ、『鬼無里工業』さんを創業してからも、幅広い事業を展開できているのですね。さらなるご活躍を期待しています(村野 武範さん・談)」


本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。
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